ドライブシャフトスペーサーの真相(第1夜)

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賛否両論あるドライブシャフトスペーサー。

ある人は「ドラシャが外れてしまうので必要だ!」
またある人は「無くても問題ない!」

ワシとしても車高が下がる(バンプする)事により下側に来たローラーベアリングはシャフトで外側に引っ張られる方向になり、ローラーベアリング脱落の恐れが考えられる事から「必要派」でした。

が、果たして本当に必要なのか?理論的に必要と考えられても市販されているスペーサーの厚みは適正なのか?そう言っているウチでも扱っているのにブッチャけ根拠がない!(爆)

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今回この真相を調べる事になってしまった?S2000オーナーのスリッパ号。
本来は定期点検的な作業で単純にドライブシャフトのグリス交換という事で約3年間(爆)入れっぱなしのWAKOSのグリス採取(劣化状況などを調べてもらう為)をかねて行ったのが事の発端。

ブーツを外しグリースを除去。そして分解。
グリスの状態は思っていたよりもいい!ってかかなりいい!!
とあるメーカーのグリスは油分を失いバサバサで固形?グリスが固まって手で取れるような状態であったのに対し、WAKOSのグリスは生クリームのようなトロ~っとした状態で間違いなくベアリングに絡んでいる状態。

これならばワシ的に意図したグリスなのでOK!あとはグリスの検証結果で判断やな!
と、思いながら古いグリスをウエスで拭っていると・・・んっ?

なんじゃこりゃ!
インボードケース内側(ローラーベアリングのガイド部分)に打痕が!
しかもハンマーで叩いた様な感じで潰れているではないか!
なんじゃ!?

この事実判明をスリッパさんに報告すると共にこのドライブシャフトスペーサーの関与が浮き彫りになってくる・・・

つまりドライブシャフトスペーサーを装着する事で、確かにインボードジョイントのローラーベアリングはスペーサー分中に入ることになり脱落する事は無くなるのは理論的にも間違いないでしょうが、開口部は変わらないためローラーベアリングが奥に入るとシャフトの振れる幅は狭くなってしまう訳ね。

車高が下がる(バンプする)とキャンバーがつく。=ジョイントとシャフトの角度が大きくなる。
車高が下がる(バンプする)と下側に来たローラーベアリングは外に引っぱられる。=ローラーベアリングの移動距離が長くなる。

すなわち、インボードジョイント・シャフト・アウトボードジョイントが水平(一直線上)になっていればローラーベアリングはスライドする事無くその場でとどまるだけなのですが、インボードジョイントとシャフトに角度が付けば付くほどローラーベアリングのスライド量が増える訳です。

当然ほとんどのS2000は1G状態でもドライブシャフトはバンザイ状態。
スリッパ号はジャッキアップしてもバンザイ状態。
せやから接地したらモットバンザイ状態。
バンプしたらモットもバンザイ状態。
縁石乗ったらとってもバンザイ状態。

この様な事実関係から推測するに、ドライブシャフトスペーサーを装着していた事によりシャフトの振れ幅が狭まり結果としてシャフトがインボードジョイントのケース内側に干渉。結果打痕となっているのでは?と言うこと。

しばらくしてスリッパさんからの情報が入る。
ネットオークションで出品されているドライブシャフトスペーサーに「実際に検証した結果適正厚が13mm~15mmらしい」と言う情報が入る。
13mm!?!?!?!?
スリッパさんが使用していたスペーサーは某社製で厚みは10mm。

この10mmスペーサで干渉したのが原因と仮定していたのに13mm~15mmが適正厚となれば先に考えていた推測は間違いとなってしまう。

嘘だろ~
もし13mmも中に入ってしまっていたら打痕じゃすまんで!確実に破壊やろ!
どうしても納得できない!

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と、いう訳で・・・

あえてグリスを綺麗に拭ってブーツ無し状態でドライブシャフトを組み上げ、実際にスリッパ号に装着してみました。(ブーツが無いとジョイントがクネクネしてしまい装着が結構大変!汗)

で、ダンパー・スタビを外しロアアームにジャッキをかけ1G状態を想定したインボードジョイントの状況(フェンダーアーチからハブセンターまでの距離が約30cm←ちょうとタイヤがフェンダーに隠れるくらい)と、縁石メガヒット状態(17インチホイールがフェンダーに隠れるくらい)←約24cmを再現する事にしました。

果たしてその結果は!?

そしてドライブシャフトスペーサーは必要なのか!?

次回その真意が明らかにされる!!

「第2夜」に続く・・・